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無駄に荘厳

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/08/08(火) 00:15:41.74 ID:MS8CC/Z/0
>>105,>>114の続き。会話形式は書きにくいから小説っぽくしちゃえ(滝汗

店員「ありがとうございしたー!」
 やけに気合の入った店員の声を背に受けつつ、俺と荘厳さんは店を出た。スーパーを出て、来た道を少し戻る。だが、仔猫の居た場所まであと少しというところで、俺と荘厳さんは足を止めた。
荘厳「あら?あの人たちは……」
 道の脇に二人の人間が屈み込んでいるのが見えた。なんとなく声をかけるのも躊躇われたので、つい立ち止まる。
男「さっきの仔猫がいた場所じゃないか」
荘厳「私たちが居ない間、あの子に構っていてくれたのでしょうか?」
 俺は荘厳さんの言葉には賛成できなかった。後姿を見ただけだが、どうにも真面目そうには見えない服装だった。
 俺と荘厳さんは互いに顔を見合わせると、とりあえず声をかけるべく近寄ろうとして――再び立ち止まった。
男「――ッ!」
荘厳「ひどい…ッ!」
 男の一人がつま先でダンボールに蹴りを入れた。段ボール箱は地面を転がり、中に居た仔猫は宙に投げ出される。それを見ていたもう一人の男は、ゲラゲラと下卑た笑い声を上げていた。
仔猫「ニャア………!」
 猫特有のバランス感覚で着地をした仔猫は、俺たちが居たことに気づいたのか、こちらに走り寄ってくる。
 荘厳さんは地面にしゃがみこんで、走りよってきた仔猫を抱え上げた。よほど怖かったのだろう、仔猫は荘厳さんの服につめを立てて、しがみついていた。
荘厳「こわかったのね……。もう、大丈夫だから」
 胸に抱いた仔猫の背中を撫でて、仔猫を落ち着かせる荘厳さん。だが、俺は気づいていた。荘厳さんのオーラが、いつもとは段々と変わってきていることに。
 言い知れぬ不安に、俺が身を強張らせていると、仔猫に絡んでいた馬鹿野郎たちが近づいてきた。俺たちに向かって何かを言っているようだが、その声は聞こえなかった。
 だが、男たちが声をかけた(だろう)瞬間に、周囲の空気が一変した。普段よりも強く、激しいオーラが渦を巻き、周囲の景色を作り変えてゆく。
荘厳「貴方達……許しませんわ」
男「そ、荘厳さん……!?」
 彼女には、もはや俺の言葉は届いていない。その瞬間、背筋が粟立つ不吉な感覚とともに、俺は理解した。あの馬鹿野郎どもは、荘厳さんの逆鱗に触れたのだ。


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